現行の抗HBV薬ではウイルス排除を達成できる確率は低く、新たな作用機序を持つ薬剤の開発が進められています。今回、HBVの細胞外放出に必要なウイルスのエンベロープ形成に関与するLHBsタンパクとHBcタンパクの相互作用に着目し、その結合を阻害する候補化合物を同定しました。HBV発現細胞あるいはHBV感染細胞への候補化合物の添加によりHBVの細胞外放出が抑制されることを示し、新たな治療戦略の可能性が示唆されました。（佐藤）

 
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40624334/
 
Identification of low-molecular compounds that inhibit envelope formation of hepatitis B virus

Sci Rep. 2025 Jul 8;15(1):24344. doi: 10.1038/s41598-025-10473-5.
PMID: 40624334