2024.11.23
食道胃粘膜下血腫は保存的加療で改善する予後良好な疾患とされていますが、出血性ショックをきたし血管内治療を要した稀な一例を経験しました。本症例の病態には、抗血栓薬内服の影響に加え、多発血管炎性肉芽腫症に対するステロイド長期内服による血管・粘膜組織脆弱性が影響した可能性があると考えられました。食道胃粘膜下血腫において重篤な経過をたどる可能性を認識できる貴重な症例であり報告いたしました。(皆瀨・宇野)
A case of esophagogastric submucosal hematoma with hemorrhagic shock.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39570503/
Clin J Gastroenterol. 2024 Nov 21. doi: 10.1007/s12328-024-02069-9. Online ahead of print.
PMID: 39570503