医局NEWS

鶴岡未央先生らによる肝細胞癌に対するレンバチニブによる治療におけるcell free DNA遺伝子変異と治療効果の関係に関する論文がOncologyに掲載されました

2024.07.28

血液中のCell-free DNAのうち癌細胞由来のDNAの遺伝子変異を特定することで、癌治療におけるバイオマーカーとして利用できる可能性があります。本研究では当科で分子標的薬レンバチニブによる治療を受けた肝細胞がん患者様の血液検体から、肝細胞がんにおいて変異頻度の高いCTNNB1、TP53、TERT promoterの遺伝子変異を調査し、レンバチニブの治療効果との相関を解析しました。結果、治療開始後早期にCTNNB1変異頻度が低下した場合病勢コントロールが良好であり、CTNNB1とTP53の変異頻度を併せて検討すると、低下症例ではさらに良好な病勢コントロールを得られる可能性が示唆されました。(鶴岡)
 
Changes in mutations of cell-free DNA and liver tumor tissue in patients with advanced hepatocellular carcinoma before and after introduction of lenvatinib
 
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39047713/
 
Oncology. 2024 Jul 24. doi: 10.1159/000540438. Online ahead of print.
PMID: 39047713

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