糞便を中心とした腸内細菌叢解析は多数の報告がありますが、今回口腔～食道～胃～十二指腸と糞便とを同一対象者から採集しました。内視鏡下に粘液を擦過しDNA抽出と解析に十分堪える量の検体を採取する手法の確立と、各部位の検体の連動した解析について、当科および石沢興太総合地域医療教育支援部講師らと、メディカル・メガバンク機構との協力で実施した研究として報告しました。今後は様々な疾患の背景因子としての上部消化管腸内細菌叢解析に発展させたいと考えています。（菅野）
 
Sequential Sampling of the Gastrointestinal Tract to Characterize the Entire Digestive Microbiome in Japanese Subjects.
 
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39065094/
 
Microorganisms. 2024 Jun 28;12(7):1324. doi: 10.3390/microorganisms12071324
PMID: 39065094