2024.07.24
感染性大動脈腸管瘻(AEF)は致命的な消化管出血を引き起こしますが、出血時に内視鏡観察しているとは限らず、出血源として確定診断することが困難とされています。本症例では、従来の内視鏡観察方法やCT検査では見逃されることが多いAEFからの出血を、ゲル(VISCOCLEARⓇ)浸潤下内視鏡観察で初めて特定できたので、総合外科(血管外科・膵臓外科)の先生方とともに報告いたしました。VISCOCLEARⓇを使用することで視界が確保できたことを動画でも提示しました。このゲルを用いた観察方法の有用性は、消化管内視鏡検査・治療において認識されており、今後さらに普及する可能性があります。(鈴木・齊藤・宇野)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39039400/
The usefulness of gel immersion endoscopy in identifying herald bleeding from an infectious aortoenteric fistula: a case report
Clin J Gastroenterol. 2024 Jul 23. doi: 10.1007/s12328-024-02020-y. Online ahead of print.
PMID: 39039400