本研究では当科で入院加療を行った肝細胞癌を合併した肝硬変患者さんを対象に、CTをもとに判定したサルコペニアと血漿中の各種脂肪酸レベルの関係を解析しました。その結果、n-3（オメガ3）多価不飽和脂肪酸が低いとサルコペニアを合併しやすく、予後も不良であったことが明らかとなりました。この脂肪酸は青魚などに多く含まれますが、これを多く摂取することでサルコペニアの予防や改善につながるか、さらなる研究が必要です。（井上）
 
 
Association of Omega-3 Polyunsaturated Fatty Acids with Sarcopenia in Liver Cirrhosis Patients with Hepatocellular Carcinoma.
 
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38993515/
 
J Clin Transl Hepatol. 2024 Jul 28;12(7):613-624. doi: 10.14218/JCTH.2024.00036. Epub 2024 May 31.
PMID: 38993515