医局NEWS

諸井林太郎先生によるレセプトデータを用いた高齢発症潰瘍性大腸炎についての論文がJGH openに掲載されました

2024.06.19

本研究はいわゆるビッグデータを解析した論文になります。
DeSCヘルスケア株式会社との共同研究で同社の有する匿名化されたレセプトデータを用い、65歳以上の高齢発症したと推測される潰瘍性大腸炎の患者(高齢発症UC)を抽出し、65歳未満で発症し65歳以上になった潰瘍性大腸炎患者(高齢化UC)と治療薬の使用実態、長期予後を比較・解析しました。
高齢発症UCは高齢化UCと比較して分子標的薬の累積使用率、累積手術回避率が同様であり、両群のUCの疾患活動性は大きな差がない可能性が示唆されました。
しかし、高齢発症UC群は死亡率が高く、高齢発症UCは全身状態に細心の注意を払い、適切なタイミングでの手術を検討する必要性があると考えられました。(諸井)
 
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38887512/
 
Clinical practice and outcome of patients with elderly-onset ulcerative colitis: Insights from a nationwide claims database study in Japan.
 
JGH Open. 2024 Jun 17;8(6):e13103.
PMID: 38887512

PageTop