当教室では、膵がんの特徴である膵線維化の研究に取り組んでいます。膵がんでは、がん細胞周囲の「線維化」が、薬剤のがん細胞への到達に対する「障壁」となり、治療成績を悪化させます。このたび、岡山大学学術研究院の狩野光伸教授らとの共同研究で、膵がんの「線維化」を試験管内で再現する独自の立体培養技術を駆使し、「線維化障壁」が形成されるメカニズムを解析しました。 線維化障壁形成に関与するタンパク質ROCK2の同定に成功し、今後、膵がんにおける「線維化障壁」を克服し、治療成績を改善するための足掛かりとなることが期待されます。
 
 
東北大学病院ＨＰにリンク
https://www.hosp.tohoku.ac.jp/release/news/40448.html
 
詳細（ＰＤＦ）
https://www.hosp.tohoku.ac.jp/wp-content/uploads/2024/04/kenkyu20240422.pdf
 
PubMedにリンク
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38522816/
 
Targeting ROCK2 improves macromolecular permeability in a 3D fibrotic pancreatic cancer microenvironment model.
 
J Control Release. 2024 Mar 28:369:283-295. doi: 10.1016/j.jconrel.2024.03.041. Online ahead of print.
PMID: 38522816