医局NEWS

幕内大貴先生によるNUDT15遺伝子検査実用化後のチオプリン治療に関する多施設共同研究がJ Gastroenterol誌に掲載されました

2024.04.10

炎症性腸疾患(IBD)や様々な免疫疾患など幅広く利用されているチオプリン製剤について、個人の感受性の違いや、重篤な副作用を引き起こす症例を事前に判別するNUDT15遺伝子検査が2019年2月に保険適応となりました。この研究は、遺伝子検査が世界で初めて実用化された日本において、全国の施設におけるIBD患者さんのデータをもとに、遺伝子検査によって治療による副作用リスクは低減したか?ほかの副作用のリスクは何か?などについて解析が行われました。また、遺伝子検査に基づくチオプリン製剤の使用方法についてもより具体的な対応方法を提案しています。今後の日本人におけるチオプリン治療において重要なデータ示された論文になっていると思います。研究に参加いただいた先生方に感謝申し上げます。(幕内・角田)
 
 
Real-world NUDT15 genotyping and thiopurine treatment optimization in inflammatory bowel disease: a multicenter study.
 
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38589597/
 
J Gastroenterol. 2024 Apr 8. doi: 10.1007/s00535-024-02099-7. Online ahead of print.
PMID: 38589597

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