東北メディカル・メガバンク（ToMMo）の地域住民コホート研究への参加者に対して、当科で開発したNUDT15遺伝子多型検査を含む3つの薬理ゲノム検査の結果を返却し、その結果の理解度や心理的影響などについて検討した研究です。遺伝子解析は一度行うことで様々な結果が得られますが、薬剤に関する検査結果は特に疾患がない方にとってはその時点では意味がありません。将来その遺伝子に関連する薬を使用することがあった際にはとても参考になる可能性がありますが、その薬剤を使用する可能性は決して高くないため、このような情報をどのように管理していくか、どの時点で説明し、どのように返却するかなどについて検討するうえで重要な検討です。（角田）

A Pilot Study for Return of Individual Pharmacogenomic Results to Population-Based Cohort Study Participants.
Ohneda K, Hiratsuka M, Kawame H, Nagami F, Suzuki Y, Suzuki K, Uruno A, Sakurai-Yageta M, Hamanaka Y, Taira M, Ogishima S, Kuriyama S, Hozawa A, Tomita H, Minegishi N, Sugawara J, Danjoh I, Nakamura T, Kobayashi T, Yamaguchi-Kabata Y, Tadaka S, Obara T, Hishimuma E, Mano N, Matsuura M, Sato Y, Nakasone M, Honkura Y, Suzuki J, Katori Y, Kakuta Y, Masamune A, Aoki Y, Nakayama M, Kure S, Kinoshita K, Fuse N, Yamamoto M.
JMA J. 2022 Apr 15;5(2):177-189. doi: 10.31662/jmaj.2021-0156. Epub 2022 Mar 11.
PMID: 35611229