当科の下部消化管グループと、当院リウマチ膠原病内科、米国Cedars-Sinai Medical Centerの国際共同研究チームは、血液中の抗EPCR抗体が炎症性腸疾患、特に潰瘍性大腸炎患者で高値となり、潰瘍性大腸炎の診断に有用であることをClinical Gastroenterology and Hepatology誌で報告しました。この抗体を測定することで潰瘍性大腸炎の患者さんを内視鏡なしで診断できる可能性があります。また、将来的には潰瘍性大腸炎の患者さんをより詳細に分類し、どの治療の反応性がよさそうかなど適切な治療をより早期に導く個別化医療に有用なデータとなる可能性もあり今後の研究や実用化が期待されます。（角田）

論文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34971808/

プレスリリース
東北大学ウェブサイト
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/01/press20220114-04-epcr.html
病院ウェブサイト
https://www.hosp.tohoku.ac.jp/release/press/32169.html
医学部ウェブサイト
https://www.med.tohoku.ac.jp/5000/

2022/2/10 追記(英語版プレスリリース）
https://www.tohoku.ac.jp/en/press/newly_identified_protein_ulcerative_colitis.html