Barrett食道腺癌は、早期発見の際に背景のBarrett粘膜からの拾い上げが困難であることも多いことが問題とされていました。近年登場した画像強調内視鏡であるLinked Color Imaging(LCI)は、粘膜のわずかな色の違いを強調することが期待されます。Lab表色系を用いて内視鏡画像の色を数値化して検討しました。その結果、病変の形態を問わずLCIにおいて白色光(WLI)、Blue laser imaging(BLI)と比較して病変内外の色差が最も大きかったことが示されました。早期の病変が認識しやすくなると期待され、Barrett食道腺癌の早期発見にLCIが有用であると考えられました。(齊藤)


Linked-color Imaging May Help Improve the Visibility of Superficial Barretts Esophageal Adenocarcinoma by Increasing the Color Difference.
Saito M, Koike T, Ohara Y, Nakagawa K, Kanno T, Jin X, Hatta W, Uno K, Asano N, Imatani A, Masamune A.
Intern Med. 2021;60(21):3351-3358. doi: 10.2169/internalmedicine.6674-20. Epub 2021 Nov 1.
PMID: 34719622