炎症性腸疾患の病態には腸内細菌叢とそれに対する免疫応答がかかわっていると考えられています。そこで腸内細菌に対しての免疫応答の解析として、細菌を被覆する免疫グロブリン (Immunoglobulin； Ig) サブタイプに注目し、各Igサブタイプで被覆化された細菌の解析を行いました。その結果、クローン病と潰瘍性大腸炎では増加しているIgサブタイプに違いがあり、さらに疾患活動性との関連が示唆されました。（角田）

Immunoglobulin subtype-coated bacteria are correlated with the disease activity of inflammatory bowel disease.
Masu Y, Kanazawa Y, Kakuta Y, Shimoyama Y, Onodera M, Naito T, Moroi R, Kuroha M, Kimura T, Shiga H, Kinouchi Y, Masamune A.
Sci Rep. 2021 Aug 17;11(1):16672. doi: 10.1038/s41598-021-96289-5.