東北大学 消化器内科

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大内啓志先生らによる肝細胞癌におけるアテゾリズマブに対する抗薬物抗体と治療効果についての論文がHepatology Researchに掲載されました

2026.03.21

本研究では当科で肝細胞癌に対してアテゾリズマブ+ベバシズマブで治療を行った患者さんにおける、血清中のアテゾリズマブに対する抗薬物抗体のレベルと治療効果の関係を解析しました。治療3コース目の血清を中心に検討すると、抗薬物抗体が高い症例では治療効果がPD(進行)の割合が高く、無増悪生存率が有意に低いことが示されました。このことから、治療開始後に抗薬物抗体が形成されてしまうとアテゾリズマブの効果が減弱することが示唆され、治療効果を予測するバイオマーカーとして利用できる可能性が考えられました。一方で全生存率には差が認められず、抗薬物抗体ができてもその後の治療を適切に行うことで予後への影響は少なくなると考えられました。(井上)

 

Clinical Significance of Anti-Atezolizumab Antibodies in Patients With Unresectable Hepatocellular Carcinoma Treated With Atezolizumab Plus Bevacizumab.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41849548/

Hepatol Res. 2026 Mar 18. doi: 10.1111/hepr.70162. Online ahead of print.

PMID: 41849548

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