東北大学 消化器内科

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角田洋一先生らによる炎症性腸疾患に特異的な自己抗体の米国との比較を行った国際共同研究がInflammatory Bowel Disease誌に掲載されました

2025.11.24

日本で発見された抗αvβ6(アルファ・ブイ・ベータ6)インテグリン抗体は、潰瘍性大腸炎(UC:Ulcerative Colitis)の診断に有用とされており、海外からも報告が増えています。しかし、これまで人種差に着目した検討は存在しませんでした。

今回、我々が主導した国際共同研究では、アメリカと日本の患者コホートを比較したところ、クローン病(CD:Crohn’s Disease)患者における抗体の陽性率に有意な差が見られ、特に大腸型クローン病(colonic CD)でその差が顕著でした。

一方、潰瘍性大腸炎(UC)では、両国のコホートともに高い抗αvβ6抗体陽性率を示しました。さらに、抗αvβ6抗体と抗EPCR(Endothelial Protein C Receptor)抗体を組み合わせることで、単独の抗体よりもUCの診断精度が向上することを、世界で初めて明らかにしました。

 

Differences in Anti-αvβ6 Integrin Antibody Expression between U.S. and Japanese Cohorts in Inflammatory Bowel Disease

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41274279/

 

Inflamm Bowel Dis. 2025 Nov 22:izaf246. doi: 10.1093/ibd/izaf246. Online ahead of print.

PMID: 41274279

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