東北大学 消化器内科

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正宗淳教授とベルギーのリエージュ大学などとの国際共同研究が、EMBO Journal誌に 掲載されました

2025.10.11

膵臓がんは、高度な線維化を伴う非常に硬い組織を形成することが特徴です。この線維化の形成に関与するとされる癌関連線維芽細胞や膵星細胞は、膵臓がんの新たな治療標的として注目されています。

私どもの教室ではこれまで、膵線維化の分子機構の解明や治療法開発を主要な研究テーマの一つとして取り組んできました。

このたび、ベルギー・リエージュ大学などとの国際共同研究により、細胞膜融合や細胞内小胞輸送を担う Myoferlin が、癌関連線維芽細胞の活性化やコラーゲン産生に関与することを明らかにしました。

さらに、Myoferlinは線維化に深く関わる TGF-β受容体 の小胞体とゴルジ体間での輸送に関与しており、Myoferlinの機能を阻害することで、マウス膵癌モデルにおける腫瘍の進行および線維化の形成が抑制されました。

これらの成果は、今後の新たな膵臓がん治療法の開発につながることが期待されます。

Targeting myoferlin in ER/Golgi vesicle trafficking reprograms pancreatic cancer-associated fibroblasts

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41062852/

EMBO J. 2025 Oct 8. doi: 10.1038/s44318-025-00570-6. Online ahead of print.

DOI: 10.1038/s44318-025-00570-6
PMID: 41062852

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