医局NEWS

秋田大学 飯島克則教授らと共同研究を行った菊池弘樹先生(現 JR仙台病院)のPPI抵抗性GERDに関する論文がEsophagus誌に掲載されました。

2020.08.20

プロトンポンプ阻害薬(PPI)抵抗性胃食道逆流症(GERD)が臨床上大きな問題になっていますが、その病態は十分に明らかになっていないのが現状です。 そこで、PPIを内服しているGERD患者の胃酸分泌能を当科で開発したEndoscopic gastrin test(EGT)(Am J Gastroenterol. 1998)にて直接測定し検討したところ、GERD症状残存群と症状消失群でPPI治療中の胃酸抑制レベルに差がないことが明らかとなりました。本研究の結果から、PPI抵抗性GERD患者における残存胃酸は重要ではなく、胃酸分泌抑制効果をさらに増強させるより他のアプローチを検討したほうがよい可能性が示唆されました。(小池)


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32737802
 

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