医局NEWS

重症急性膵炎致命率は6.1%に大幅改善 -正宗教授らが日本膵臓学会主体で行った急性膵炎全国調査の結果がPancreatology誌に掲載されました

2020.05.17

わが国の急性膵炎の実態を明らかにすべく、厚生労働省の難治性膵疾患に関する調査研究班から引き継いで日本膵臓学会主体で全国疫学調査が行われました。2016年に全国の病院で受療した3000例の急性膵炎症例について、その診断から治療に至るまで、詳細に解析しました。特筆すべきことに重症急性膵炎の致命率は6.1%と、前回2011年調査の10.1%に比べて大幅な改善が認められました。特に膵炎発症2週間以内の早期致命率の改善が明らかとなりました。現在、進行中の急性膵炎ガイドライン改訂作業の基盤となるデータとして大きな意義を有するものです。最後になりましたが、全国調査にご協力いただいた数多くの先生方に改めて御礼申し上げます。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32409278
 

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