本研究は、佐々木敦宏先生（現・白河厚生病院勤務）の学位論文として実施されたものです。実験室で培養した「大腸癌オルガノイド」から分泌されるエクソソームmiRNAが大腸癌の早期発見に寄与し得るかを、13施設による多施設共同研究として検証した、いわゆるTranslational Research（橋渡し研究）です。 オルガノイド由来miRNAを候補分子として用いた大規模臨床研究は初であり、大腸癌のみならず、他の腫瘍種への応用の可能性も期待されます。
 ご指導いただきました正宗教授、角田先生をはじめ、ご協力いただきました各施設の先生方に、心より御礼申し上げます。（黒羽）
 
 
Evaluation of Organoid-Derived Exosomal microRNA as Liquid Biopsy for Colorectal Cancer: A Multicenter Cross-Sectional Study.
 
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40516061/
 
Clin Transl Sci. 2025 Jun;18(6):e70270.
doi: 10.1111/cts.70270.
 
PMID: 40516061