2024.04.05
炎症性腸疾患患者はvaccine-preventable diseases(VPD)の発症および重症化のリスクが高いことが知られています。一方で、分子標的薬を中心とする免疫抑制療法中は、生ワクチンの接種が禁忌となっています。既に分子標的薬を投与中の炎症性腸疾患患者を対象として、vedolizumab(腸管選択性の高い分子標的薬)投与中あるいは他剤からvedolizumabにスイッチした後に生ワクチンを接種し、その安全性を検討しました。COVID19や麻疹など、感染症の流行下でも安全に免疫抑制療法を行うための治療戦略となる可能性を示しました。(志賀)
Live-attenuated vaccination in patients with inflammatory bowel disease while continuing or after elective switch to vedolizumab.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38523452/
Intest Res. 2024 Mar 26. doi: 10.5217/ir.2023.00203. Online ahead of print.
PMID: 38523452