本論文は現在当科で施行している特定臨床研究のプロトコル論文になります。当科ではこれまでRIC法を用いた下部消化管良性狭窄に対する内視鏡的拡張術の臨床研究を行ってきましたが、RIC後に一部再狭窄を起こす場合があり、その対策が求められていました。本研究の内容は、食道ESD後の再狭窄予防目的で使用されるトリアムシノロンを下部消化管RICに併用する臨床研究となります。トリアムシノロンは本邦では下部消化管に対する承認は得ておらず、特定臨床研究となりました。今後本研究の結果を解析、公表につなげたいと思います。（諸井）
 
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38508736/
 
A Phase II Clinical Trial to Study the Safety of Triamcinolone after Endoscopic Radial Incision and Cutting Dilatation for Benign Stenosis of the Lower Gastrointestinal Tract: A Study Protocol.
 
Kurume Med J. 2024 Mar 19. doi: 10.2739/kurumemedj.MS7012005. Online ahead of print.
PMID: 38508736