本学医療管理学分野と共同でDPCを用いて、潰瘍性大腸炎（UC）の合併が原発性硬化性胆管炎（PSC）の臨床経過に与える影響について解析を行いました。UCを合併したPSC（PSC-UC群）はPSC単独群に比して肝移植率が低いという結果が得られ、PSC-UC群はPSC単独群に比してPSCとしての疾患活動性が低い可能性が示唆されました。希少疾患であるPSCの解析において単施設での検討は症例数の確保という点において限界がありますが、ビッグデータであるDPCを用いることで解析を行うことができました。
医療管理学分野の桵澤先生、藤森教授に御礼申し上げます。（諸井）