医局NEWS

菅野武先生が丸森病院勤務時代に行った、大腸がん検診未受診患者に対する介入研究のフォローアップ結果がDiagnostics 誌に掲載されました

2022.08.11

大腸がんは日本人のがん死因の中でも上位ですが、がん検診受診率は対象者の4割程度であり課題となっています。丸森病院では、2012年9月から2013年8月に、内科外来定期通院中の40歳以上の患者さんで過去2年以内の大腸がん検診を受けていなかった方を対象に、便潜血検査を積極的に実施するプロジェクトを展開し、その結果を後ろ向きコホートとして丸森病院勤務の皆さんと当科の小池准教授と協力しまとめました。大腸がん検診を受けていなかった方の91% (388例)が便検体を提出でき。便検体を提出された方のうち、検査陽性率17%大腸がん検出率0.77%と、いずれも全国大腸がん検診受診者(陽性率5.7%, がん検出率0.13%)より高値でした。本研究により、検診受診サポートが地域医療の重要な役割の一つであると改めて分かりました。(菅野)

Feasibility of Support by Family Practitioners in Reducing Colorectal Cancer-Related Death among Outpatients Who Have Not Undergone Colorectal Cancer Screening. Diagnostics (Basel). 2022 Jul 22;12(8):1782.
Sugaya R, Kanno T, Yasaka H, Masu M, Otomo M, Koike T.
doi: 10.3390/diagnostics12081782. PMID: 35892492; PMCID: PMC9331108.


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