医局NEWS

高橋早友未先生によるレセプトデータにおける炎症性腸疾患患者の抽出アルゴリズムの検証研究がInt J Environ Res Public Health誌に掲載されました

2022.07.10

炎症性腸疾患(IBD)のような難病の研究は単施設での検討では限界があり、全国のレセプトデータを用いた検討が有用です。しかし、レセプトデータから単に病名だけでIBD患者を正しく特定できるかどうかは不明です。そこで、病名や使用薬剤、検査などの複数の組み合わせによる抽出アルゴリズムを作成し、それらがどの程度正しく患者を抽出できるか、東北大学病院のレセプトデータと患者データを使用して検証することで、全国のレセプトデータベースからIBDを特定するアルゴリズムを開発しました。この成果は、今後レセプトデータを用いたIBDの様々な研究において選択根拠となる重要な知見となります。(角田)

Validity of Diagnostic Algorithms for Inflammatory Bowel Disease in Japanese Hospital Claims Data.
Takahashi S, Obara T, Kakuta Y, Shimoyama Y, Naito T, Moroi R, Kuroha M, Shiga H, Kinouchi Y, Masamune A.
Int J Environ Res Public Health. 2022 Jun 28;19(13):7933. doi: 10.3390/ijerph19137933.
PMID: 35805591

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