医局NEWS

井上淳先生によるB型肝炎ウイルスについての総説がViruses誌に掲載されました

2021.07.03

今回の総説では私たちが研究してきたB型肝炎ウイルス(HBV)を覆っているエンベロープの様々な特徴をまとめました。臨床的にはそのタンパク(HBs抗原)が診断に広く利用されていますが、その形成にはさまざまな細胞の機能が関わっていることが分かってきており、その変異体が肝細胞に蓄積すると肝細胞癌の原因となることが報告されています。また、エンベロープはHBVの感染に必須ですが、これをターゲットとした抗ウイルス剤の開発についても述べています。(井上)


Envelope Proteins of Hepatitis B Virus: Molecular Biology and Involvement in Carcinogenesis.
Inoue J, Sato K, Ninomiya M, Masamune A.
Viruses. 2021 Jun 11;13(6):1124. doi: 10.3390/v13061124.
PMID: 34208172 Review.

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