医局NEWS

正宗淳教授らによる、Pancreatitis Bundlesの遵守が重症膵炎致命率低下と関連することを示した論文が Pancreas誌に掲載されました

2021.02.14

急性膵炎診療ガイドライン2015では、初期診療を中心に施行すべき10項目の臨床指標をPancreatitis Bundlesとして導入しており、ガイドライン遵守のバロメーターとなっています。当科では2007年以降、各種膵炎の全国調査を行っており、2016年受療者を対象とした最新の急性膵炎全国調査では重症膵炎の致命率が6.1%と、2011年全国調査の10.1%に比べて大幅に低下していました。特に、Pancreatitis Bundlesの遵守が8項目以上の症例では致命率が1.0%と、遵守が7 項目以下の症例における7.1%と比べて低率でした。Pancreatitis Bundles遵守にみられるように、診療ガイドライン普及による診療レベルの向上がわが国における重症膵炎致命率低下につながっていることを示すものです。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33565810/
 

PageTop