医局NEWS

B型慢性肝炎における核酸アナログ製剤の切り替えについての多施設共同ランダム化比較試験の論文がBiomed Rep誌に掲載されました

2020.12.24

多くのB型慢性肝炎の患者さんが核酸アナログ製剤の投与を受けていますが、長期間内服しているエンテカビルを他剤に切り替えた場合の有効性については十分明らかにはなっていませんでした。この研究では関連病院の先生方にご協力いただき、当院を中心とした多施設共同ランダム化比較試験としてエンテカビルからテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(商品名テノゼット)に切り替えた場合での治療効果や副作用を比較しました。参加症例数が限定的ではありましたが、HBe抗原陽性の場合に切り替えるとよりHBs抗原が低下しやすくメリットが得られる可能性が高いことが示されました。(井上)


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/33335726

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