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プレスリリース:炎症性腸疾患患者の重篤な血栓症の遺伝的リスクを発見ー内藤健夫先生の論文がGastroenterology誌に掲載されました

2020.11.12

炎症性腸疾患患者の合併症による死因第一位を占める静脈血栓症の発症リスクは、 健常者よりも 3 倍以上高いとされています。当科の内藤健夫先生は、現在留学中の米国シーダースサイナ イの Dermot P, McGovern, MD, PhD らと共同で、炎症性腸疾患患者の静脈血栓症の 遺伝的リスクの有病率とその影響の大きさを明らかにしました。本研究では、炎症性腸 疾患患者の約 15%で遺伝的に静脈血栓症リスクが高く、遺伝的リスクに基づく血栓症 リスクの低、中、高リスク層別化では、高リスク群の静脈血栓症発症リスクが低リスク群 の 8 倍以上であることを示しました。本研究によって層別化されたリスクに基づいた予 防的抗血栓療法の適応など、個別化医療の実現への貢献が期待されます。本研究成果は Gastroentelorogy 誌(電子版)に掲載されました。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0016508520352768


プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/11/press20201112-07-blood.html
https://www.med.tohoku.ac.jp/news/4491.html
https://www.hosp.tohoku.ac.jp/release/news/21676.html

 

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